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患者さんの訃報

 開業して20年以上経過すると本当に長い間、経過を診ている患者さんが多くなりました。白内障の様に手術を行えば良くなる患者さんばかりであれば良いのですが緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症の様にどんなに頑張っても視力が改善せず、少しずつ悪くなる患者さんも多数おられます。私を含めて人間は皆いつかは亡くなります。生きている間、何とか患者さんの視力を維持して社会生活を送れるようにするのが眼科医の務めです。
 視力が徐々に低下していたかかりつけ患者さんの訃報に接した時、その患者さんがご高齢で視機能がある程度維持できていた方であれば、ほんの少しほっとします。患者さんが亡くなられてほっとするのは不謹慎ですが、眼科医としての役目を果たせた・・・と思ってしまいます。その後さらに御家族から「先日亡くなりました。長い間診ていただき有難うございました」と頭を下げられると、亡くなられた患者さんに対しては感謝の気持ちしかありません。その患者さんのカルテを見返して、あの時にこんな言葉を交わしたとか、あんな冗談を言われたとか、思い出して一人偲んでいます。

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